実施している検査
診療のご案内
採血検査
循環器領域では急性心不全や急性心筋梗塞、不安定狭心症など緊急対応が必要な場合がしばしばあります。迅速に診断を下し、治療方針を決定するためには上述の画像及び生理検査とともに、採血検査が重要です。
当院はその場で必要な採血検査の結果を出せる機器を備えています。もちろん循環器領域のみならず、一般内科診療においても非常に有用です。
また、心房細動や弁置換術後などをお持ちの方に、しばしばワーファリンという薬剤をお出ししますが、適切な投与量の調整のためには、こまめに採血による評価が必要です。当院ではこれに用いられるPT-INR検査も数分で結果を出すことができます。

心電図
心臓で生じている微細な電気的活動を、四肢及び胸部に電極を置いて記録する検査です。電極の取り付け・取り外しを含めて数分で終了し、お体の負担はほぼありません。
検査では心拍数を記録すると同時に不整脈の有無をチェックします。また、波形から心負荷や心筋の血液不足など心臓の様々な状態を推測し、診断・治療に生かすことができます。
院内での迅速な心電図検査はもちろん、検診や他院にて異常を指摘された場合での再検査にも対応いたします。

心エコー検査
超音波を利用して心臓の画像を記録する検査です。心臓自体の動きや血流を測定することで、心機能評価や心臓弁膜症の診断・評価、心不全の状態把握、心囊水の評価など種々の心疾患の診断・治療に役立ちます。
ゼリーを塗布した小さな探触子(プローベ)を胸壁の上に当てるだけの検査で、お体の負担はほぼありません。検査時間は内容にもよりますが、概ね20分程度です。

ホルター心電図
発作的な不整脈の診断や、終日の心拍数記録、抗不整脈薬の薬効評価などに用いる、携帯型の小さな心電計です。電極と心電計を院内で装着し、翌日装着 したまままで御来院いただきます。心電計の内部に記録されたデータはコンピュータで解析の上、医師が診断と評価を行い、後日結果をご説明させていただきます。
検査中は電極が外れてしまうような激しい運動は避けていただいた方が良いですが、基本的に日常生活での制限はありません。

動脈硬化検査(ABI)
仰向けに寝た状態で腕と足首の血圧を測定し、動脈の硬さ、動脈のつまり、血管年齢を検査します。
動脈硬化は初期症状がほとんどなく、静かに進行していくため、「沈黙の病気」といわれますが、動脈硬化検査で血管狭窄や動脈硬化の有無や程度が分かります。

レントゲン
X線を用いた胸部の透視撮 影を行うことで、心臓や胸部大動脈、肺の状態を把握します。具体的には心臓の大きさや肺のうっ血、胸水量などをみることで心不全の状態を把握したり、胸部大動脈瘤の大きさを経時的にチェックするなど、様々な心疾患の診断・治療に役立てることができます。また、心疾患のみならず、肺炎の診断や肺がんの発見にも役立ちます。
当院ではフィルムを用いないデジタル撮影機器を導入しており、最低限の被曝量で診断に必要な写真が得られます。また、画像データをCD−Rなどメディア化し、容易に他院との連携を行うことができます。

心電図モニター
診察室には心電図モニターを備えています。
不整脈の観察や不整脈の治療の際に装着し、実際の心拍波形を確認しながら診療を行うことができます。
