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しゅろのきの由来

クリニック紹介

しゅろのき内科クリニック しゅろのきの由来

「しゅろのき」という一風変わったクリニックの名前には、院長のさまざまな思いがこもっています。

少しだけその由来についてお話しさせてください。

長年「しゅろノ木薬局」を営む

私の父方の家系は、栃木県で代々薬局を営んでおりました。屋号を「しゅろノ木薬局」といいます。
その歴史は古く、社史を紐解くと文政9年にすでに薬種取り扱いを行っていたという口伝があります。明治22年には9代目松本松蔵が明治政府より「しゅろノ木薬舗」として認可を受け、家伝の中風薬「中風一宝湯」を全国販売するなど業績を伸ばしました。そして昭和に入り祖父の松本達郎が「しゅろノ木薬局」に改称、戦後に父が継承しました。

しゅろのき内科クリニック 外観

お客様と社員を大切にする父の姿

「しゅろノ木薬局」は父の代で大きく発展を遂げ、平成の初め頃には栃木県内に多数の店舗を持つ株式会社となっていました。
しかし、常に最前線である店舗に立ち、お客様と社員を何より大切にする父の経営スタイルは、終始一貫して変わりませんでした。
朝はどの社員より早く出勤し、自ら本店のシャッターを開け、店内の掃除を完璧に行い、お客さまがご来店されるのを待ちました。そして、すべてのお客様をおもてなしの心でお迎えし、どんなに忙しい時でも懇切丁寧にお話しをうかがった上で、専門家としてもっとも良いと思われるお薬をお勧めしました。
商品についても「良いものを安く提供する」という商売の基本を守りながら、「必要とするお客様がいらっしゃるのであれば」と、滅多に売れない薬や、利益率の低い薬なども常に在庫するよう心がけました。また、営業時間外でもお困りのお客様からお電話をいただけば店を開けることもしばしばでした。
更に、社員には業績と貢献にふさわしい報酬と十分な休みを保証する一方で、自分の休みは1月1日だけ、時には無給で働いた時期もありました。
そんな父の経営スタイルと社員の努力によって、「しゅろノ木薬局」は単なる量販店とは全く異なる、地域のみなさまの「かかりつけ薬局」となりました。そして20世紀の末に暖簾をおろすまで長年親しんでいただきました。

しゅろのき内科クリニック 院内

父の思いを継承し、地域の皆様の健康に役立ちたい

時は流れて、私が開業を決意した時に、まず頭の中にあったのは「しゅろノ木薬局のようなクリニック」のイメージでした。

私自身、突出した技能をもった医師ではありません。しかし、医師免許をいただいてから25年間、常に最新、最良の医療を提供できるようにこつこつと研鑽を積んでまいりました。誠実な診療を行い、確実な医療を提供することは医師として当たり前のこと。それ以上に地域の皆様が健康についてご不安をお持ちになった時に、まず気軽にご相談いただける「かかりつけ医」になりたいと思った時、自然に「しゅろのき内科クリニック」という名前が浮かんで来たのです。

 

常にお客様と社員のことを考え、こつこつと、ただひたすら仕事を続ける父の背中は幼い頃から私の目標でした。薬剤師と医師という職種の違いこそあれ、父の思いを継承し、地域の皆様の健康に少しでもお役に立ちたいと思い「しゅろのき内科クリニック」と命名しました。どうぞ末永くよろしくお願い申し上げます。

 

しゅろのき内科クリニック

院長 松本 延介

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